大引けの日経平均は201円高の2万8,156円、TOPIXは11ポイント高の1,977ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,259、下落銘柄数は493。出来高は9億8,558万株、売買代金は2兆4,917億円。
日経平均は続伸。米国の11月の消費者物価指数の伸び率鈍化と日銀短観で売上高経常利益率計画の上方修正が好感された。利益率計画の上方修正は値上げによる採算改善が寄与している模様。
中国が半導体産業向けに1兆元を超える規模の包括支援策を準備しているとの報道で上海市場では半導体関連が買われた。日本は米国の要請で先端半導体製造装置の対中輸出規制に参加するが、悪材料は出尽くしという見方からレーザーテックと東京エレクトロンは上昇した。
ユナイテッド航空がボーイング「787」の大量発注を受けて、炭素繊維の東レ(3402)やチタンの東邦チタニウム、ラバトリー(化粧室)のジャムコが物色された。
美容家電のヤーマンは好決算で大幅高。
レアジョブは保育園運営と英語教育のISCの子会社化により、幼児への英語教育のノウハウの取り込みが期待された。
一方、防衛増税に与党内でも批判が多いため、三菱重工は反落した。
中国で新型コロナウイルスの感染が北京市で急増しているため、15日に始まる予定だった中央経済工作会議が延期されることになった。こうしたニュースが影を落とし、Jフロントリテイリングやオープンドアなどのインバウンド関連はさえない。
業種別上昇率上位は繊維、精密、非鉄、鉱業、水産農林で、下落は空運、陸運、倉庫運輸、銀行。(W)