TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/後場寄り] 中国がレガシー半導体に注力しており、成功すれば、日本の半導体メーカーも危うくなるという警戒も
速報・市況2023年6月22日

☆[概況/後場寄り] 中国がレガシー半導体に注力しており、成功すれば、日本の半導体メーカーも危うくなるという警戒も

12時42分時点の日経平均は36円安の3万3,536円、TOPIXは13ポイント高の2,308ポイント。
米半導体株指数が軟調なのは、半導体メモリーのスポット価格が軟化したことが背景と言われている。
みずほ証券が、20日に日経新聞編集委員の太田泰彦氏を招き、「半導体覇権」のセミナーを行った。
米国の輸出規制強化を受けて、中国は内製化を進めており、レガシー領域(世代が古い)の半導体製造に対する投資に集中している。1、2年後には中国製の安価で性能の良いレガシー領域半導体の大量生産が可能になり、それらが市場に流入してくる可能性は十分にある。
中国の半導体製造が成功すれば、日本のメーカーも危うくなる。安価で大量生産が可能な中国製に日本製は対抗できないからだ。技術が優れていても大量に安く作られたら負けてしまうことが心配だと解説した。

後場の日経平均は小幅安となっている。
アドバンテストやソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスといった半導体関連が安い。ただ、半導体製造装置の東京精密は小幅だが年初来高値を更新した。
一方、外食産業のゼンショーが年初来高値を更新。
育毛剤のファーマフーズ(2929)が大幅高となっている。

業種別下落は電機、精密、金属、機械で、上昇率上位はノンバンク、卸売、銀行、鉱業、紙パルプ。(W)

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