12時42分時点の日経平均は538円高の3万5,376円、TOPIXは38ポイント高の2,499ポイント。
今朝のオプションSQ値は市場推計で3万5,661円だった。
8月に入ってから相場は大荒れとなったことについて、日銀が7月31日に追加利上げを発表し、植田総裁が会見で、「実質金利は非常に深いマイナス」と述べ、「0.5%を壁として意識していない」「消費は底堅く推移している」と答えたため、さらなる追加利上げが警戒されたことから、「日銀ショック」という言われ方もしている。
東海東京インテリジェンスラボは、「日銀ショック」を否定するつもりはないが、昨年11月6日以降、取引所が先物の売り買いの手口公表をストップしてしまった影響も大きかったと述べている。
手口公表が無くなったことで、衆人環視という抑止力が無くなったことが先物の暴力的な売買を加速させてしまっている可能性があることから、今回の暴落は取引所ショックという側面もあったのかもしれないと指摘している。
後場の日経平均は前引けに比べて上げ幅を広げて始まったが、すぐに前引け水準に戻った。
リクルート(6098)は昨日発表した第1四半期決算が減益予想に反して増益になったことで買われている。
ファーストリテイリングが上げ幅を拡大し、伊藤忠も堅調度合いを増した。
商社株はウォーレン・バフェット率いるバークシャーハサウェイの買いで上昇が続いていたが、今回の暴落でこれまで買えなかった投資家にとっては買いのチャンスと受け止められたようだ。
一方、南海トラフ地震発生リスクへの警戒からか原発を抱える電力株は安い。
業種別上昇率上位は非鉄、銀行、ノンバンク、卸売、サービスで、下落は電力ガス、金属、空運、陸運、食品。(W)