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コラム2025年4月23日

【本日のマーケット】4月23日(水)

4月23(水)のマーケット                                                                   

4月22日の米国株式市場は反発。ベッセント財務長官が中国との交渉はまだ始まっていないが、合意は可能と述べたと報じられた。NYダウは前日まで4日続落で2,354ドル下落したが、22日は全面高で一時1,101ドル高となった。GEが高い。カルプ最高経営責任者(CEO)が関税を巡り、トランプ大統領と今月会談したことを明らかにした。「関税のない体制」がいかに航空宇宙分野のサプライチェーン(供給網)に恩恵を与え、国内産業に貿易黒字をもたらしていたか、直接訴えたと述べ、このメッセージが伝わったことを「期待している」と語った。JPモルガン・チェースやバークシャー、ビザなどが買われた。NYダウは前日比1,016ドル(2.66%)高の39,186ドル。NASDAQ総合指数は前日比429ポイント(2.71%)高の16,300。S&P500指数は前日比129ポイント(2.51%)高の5,287。

トランプ大統領がパウエルFRB議長を「解任するつもりはない」と発言し日経平均は反発。全面高となり防衛関連や自動車関連、電機、保険が高い。ジャフコは好決算と自社株買いや株主資本配当率(DOE)水準の引き上げを発表し急騰した。富士フイルムは子会社が30億ドル(約4200億円)超のバイオ医薬品製造契約を結び買われた。コニカミノルタはペロブスカイト型太陽電池向け保護膜で上昇。円高進行に歯止めがかかり、ニトリや神戸物産は売られた。

スタンダード市場では、ビットコインが9万ドル台回復でメタプラネットが大幅反発。ハーモニックドライブが大幅続伸。セキュリティ関連のアズジェントとソリューション関連のネクストウェアが高い。タイガースポリマーは業績上方修正で急騰。円高メリットのセリアは続落。ワークマンも安い。

グロース市場では、QPS研が衛星画像をウクライナの諜報機関に提供すると報じられ大幅高。デジタル障害者手帳のミライロはテレビ東京の「モーニングサテライト」で紹介され値を飛ばした。マクアケは業績予想の上方修正でストップ高。サンバイオと直近IPO銘柄のデジタルグリッドは安い。

チャート上では、長めの上ヒゲと下ヒゲを伴う陽線。ギャップアップで5日移動平均線(3万4495円)と一目均衡表の基準線(3万4506円)を飛び越え、一時は3万5000円回復となった。上値は25日移動平均線(3万5118円)を上抜いたが、終値では3万5000円台を維持できず。明日以降に期待したいところ。

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公表1カ月 順調なスタートを切った新指数「読売333」
 日本証券新聞4月24日(木)紙面1面TOP記事掲載

読売新聞グループ本社 佐俣勝敏社長室主任に聞く

日本の主要株価指数では初の等ウェート型指数となる「読売株価指数(読売333)」が3月24日の公表開始から1カ月を迎えた。既に同指数連動の投資信託として、ETFのMAXIS読売333日本株上場投信(348A)や、三菱UFJアセットマネジメント(AM)の人気シリーズ「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」に続く3本目として、前週16日からは同じ三菱UFJAMの「つみたて日本株式(読売333)」も販売開始した。また、折からの波乱相場を経て、公表開始日から直近22日までの指数騰落は7.17%安ながら、むしろ同期間の日経平均9.00%安、TOPIX9.27%安をアウトパフォームしている。同指数に関しては昨年12月26日付本紙で読売新聞グループ本社・天野真志執行役員にインタビューしているが、今回は、現場の第一線で“読売333プロジェクトチーム”を支え、記者時代には兜倶楽部(東証記者クラブ)キャップも務めた佐俣勝敏社長室主任(写真右)に話を聞いた。

――波乱相場で既存の主要指数にアウトパフォームした。等ウェート型指数の特性発揮で狙い通りといったところか。

「まだ始まったばかり。一喜一憂はしていない。そもそも『どの指数が正しい』という話ではない。既存の指数との違いが出たのであれば、どんな背景でどのような差が生じたのかを分析することで、“新しい体温計”として市場の動きをより分かりやすく説明できるようになる。それが狙いでもある。その意味で、上げ相場や下げ相場に膠着(こうちゃく)状態も含め、いろいろな相場で経験を重ねていきたい」

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今日の市況概況
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4月23日(水)☆[概況/大引け]

3万5000円回復は朝方だけ

大引けの日経平均は648円高の3万4,868円、TOPIXは52ポイント高の2,584ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,347、下落銘柄数は244。出来高は18億1,680万株、売買代金は4兆2,914億円。
ベッセント米財務長官が関税を巡る中国との対立は緩和に向かうとの認識を示したことに続き、トランプ米大統領がパウエルFRB議長を「解任するつもりはない」と発言したことを受けて、買い戻しが入った。
朝方は一時921円高の3万5,142円となったが、トランプ政権に対して疑心暗鬼が強いため、その後は3万5,000円を下回る水準での推移となった。
3月26日の3万8,027円から4月7日の3万1,136円までの下げ幅の6,890円に対して3,732円の戻りで修復率は54%となった。

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