日経平均は9時53分の298円安の2万6,269円を安値に急速に戻した。10時30分には15円高の2万6,583円。
大和証券のチーフテクニカルアナリスト兼テーマリサーチ担当の木野内氏は、日銀の正副総裁人事後にイールドカーブ・コントロールのレンジを拡大できなくなる懸念が高まり、先々行うべき分を現在実行した可能性があると考察。
次期日銀総裁は日銀出身者からだとすると、副総裁の一人は財務事務次官経験者となるため、マイナス金利は止められても、財政健全化のためにイールドカーブ・コントロールのレンジ拡大はできなくなる懸念があったからだという。
そして、今回の日銀のサプライズや、政府日銀の共同声明変更報道、さらには防衛増税議論で、来春の賃上げ機運を大きく削いだと思うので、逆にイールドカーブ・コントロールは継続し今回1回限りの修正と考えられることから、押し目買い戦略が有効と解説している。(W)