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速報・市況2024年7月8日

☆[概況/前引け] 中国からの資金シフト観測が下支え。海運は下落

前引けの日経平均は87円高の4万999円、TOPIXは3ポイント安の2,880ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は587、下落銘柄数は1,003。出来高は8億1,424万株、売買代金は1兆7,877億円。
日経平均は一時126円安の4万785円となったが、小幅高に持ち直した。
中国で7月15日から18日に重要会議の「3中全会」が開催されるが、「経済財政計画」が推進される見通しとなっている。消費税は中央政府に納められ、地方政府には振り向けられていないため、一部を地方政府にも納めるように見直される可能性が高い。
そのため、税率の引き上げや課税対象の拡大が実施されるという見方から、先週の上海市場では免税店の中国中免が買われた経緯がある。
消費停滞への懸念から上海株は週明けも調整が続いており、日本株への資金シフトの期待が日経平均の下支え要因となった。
AIへの期待でソフトバンクグループが9日続伸。
川崎重工が続伸となり、SMCはフロンレス冷却水循環装置が注目され7日続伸。
岸田首相が「水道管耐震化」全国緊急点検を指示へと報じられ栗本鉄工が急騰した。
猛暑により短髪にする人が増えるという見方から低価格のヘアカット専門店のQBネット(6571)が大幅高となり、プール用殺菌・消毒剤の四国化成も買われた。
一方、大手海運株は野村証券が目標株価を引き上げたが、直近はトランプ再選で関税が引き上げられるため、駆け込み需要への期待で買われた分、当たらな刺激要因とはならず、株価は下落した。
安川電機は第1四半期が減益決算で売られた。

業種別上昇率上位は精密、医薬品、鉱業、機械、情報通信で、下落率上位は海運、電力ガス、保険、鉄鋼、ゴム。(W)

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