前引けの日経平均は618円高の3万6,738円、TOPIXは11ポイント高の2,561ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は454、下落銘柄数は1,158。出来高は9億7,473万株、売買代金は2兆7,821億円。
内田日銀副総裁が講演で、マイナス金利解除後の短期政策金利について、今後の経済・物価情勢次第になるとしながらも、「どんどん利上げをしていくようなパス(道筋)は考えにくく、緩和的な金融環境を維持していく」との見解を示したため、日経平均は一段高となった。
傘下の英アームの1~3月期の見通しがアナリスト予想を上回ったため、親会社のソフトバンクグループも買われた。アドバンテストやルネサスエレクトロニクスも高い。
任天堂が上昇し、オリックス(8591)は第3四半期の純利益が第2四半期比40%増で好感された。
協和キリンは自社株買いの発表で急騰した。
一方、KDDIは続落となり、スズキは決算がアナリスト予想に届かなかったことに加えて、野村証券が来期は営業減益と予想したことも警戒され売られた。
DeNAは赤字決算で下落した。
業種別上昇率上位は輸送用機器、ノンバンク、その他製品、電機、精密で、下落率上位は電力ガス、繊維、陸運、銀行、海運。(W)