前引けの日経平均は11円高の3万8,220円、TOPIXは18ポイント高の2,698ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は950、下落銘柄数は636。出来高は7億7,393万株、売買代金は1兆8,759億円。
日銀の植田総裁がインタビューで「データが想定通りに推移しているという意味では利上げ時期は近づいている」と述べたことで円が買われ、今朝8時前に一時1ドル=149円50銭となった。
先週末の米国株反発を受けて、週明けの日経平均は反発して始まったが、円高警戒で3万8,000円割れの場面もあった。
だが、円相場が1ドル=150円69銭と円高圧力が緩和したため、日経平均も下げ渋り、先週末の終値水準に戻した。
日銀総裁が利上げの時期は近づいているとの発言を受けて、三井住友やみずほなどの銀行株と第一生命が買われた。
フジクラはSMBC日興証券が「足元の業績は通過点」と述べ、目標株価を引き上げたことが支援材料となった。
サンケン電気は大規模自社株買いの発表で大幅高となり、プラスアルファコンサルティングングも自社株買いの発表で大きく買われた。
M&Aキャピタルは3月に付けた年初来高値を更新した。
一方、レーザーテックとファーストリテイリング、ソフトバンクグループは売られた。
資生堂(4911)は11月29日に、今後2年の中期経営戦略を発表し、2026年にコア営業利益率7%を目指すとしたが、中期経営計画で掲げた目標を実質的に下げたと受け止められ下落した。
業種別上昇率上位は銀行、保険、証券、非鉄、空運で、下落率上位は小売、陸運、精密、倉庫運輸、化学。(W)