前引けの日経平均は208円高の3万8,429円、TOPIXは12ポイント高の2,704ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,173、下落銘柄数は411。出来高は8億8,227万株、売買代金は1兆7,816億円。
米国のサーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューターは遅れている年次報告書を提出するための計画をナスダック市場に提出したと発表した。新たな監査法人も起用したため、ナスダック市場の上昇維持期待で時間外取引で一時30%上昇した。
今晩のナスダック市場への好影響が期待されたのか、朝方の買い一巡後に鈍化していた日経平均も再び上向きとなった。
三菱UFJの会長が「日本の株価と不動産価格はなお過小評価されている」「日銀は1%の中立金利まで利上げする」という予想を述べたことも作用した可能性がある。
エヌビディアの次世代半導体「ブラックウェル」は、搭載したサーバーの過熱トラブルを抱えているため、試験装置の需要拡大が期待され、アドバンテストは買われた。
フジクラは6日ぶりに反発。
三井住友やみずほが買われた。
トランプ次期政権が自動運転の規制緩和を模索していると報じられ、自動運転タクシーを2026年に生産開始するテスラが買われたため、テスラに電池を供給しているパナソニックが高い。
一方、三菱重工など防衛関連は続落となり、イトーキは公正取引委員会からの警告が警戒され下落した。
業種別上昇率上位は輸送用機器、非鉄、精密、ゴム、銀行で、下落率上位はサービス、電力ガス、海運、紙パルプ、空運。(W)