前引けの日経平均は138円高の2万7,722円、TOPIXは7ポイント高の1,992ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は932、下落銘柄数は809。出来高は7億6,117万株、売買代金は1兆9,275億円。
日経平均は4日ぶりに反発。
東京エレクトロンが通期業績予想の上方修正と1対3の株式分割を発表したことで買われ、ルネサスエレクトロニクスは昨年4月に続き、INCJ(旧産業革新機構)から自社株買いを買い取ることを発表しため急騰した。
日本製鉄は在庫評価益を除いた実力の事業利益見通しを増額修正し、配当予想を引き上げたが、配当利回りが7%を超えていることが好感された。
神戸製鋼(5406)は通期の在庫評価益を除く調整後経常利益を415億円(前期比1.6%減)→655億円(同55.2%増)に増額したため、ストップ高となった。
東海カーボンは今期の増益、増配見通しで高い。
大日本印刷は新中期経営計画策定に向けた経営の基本方針を発表し、ROE10%目標で、PBR1倍超の早期実現目指すとした。その他、資本効率改善に向けて過去最大の自己株取得を計画することも掲げたことで大幅高となった。
一方、レーザーテックとソフトバンクグループは売られ、トヨタは野村証券が為替前提を円高に変更し、業績予想を下方修正した結果、目標株価を下げたために反落した。
三菱地所は海外を中心に金利上昇の影響を受けており、通期の経常利益予想を下方修正したことで売られた。
業種別上昇率上位は鉄鋼、保険、その他製品、銀行、機械で、下落率上位は石油、鉱業、不動産、輸送用機器、金属。(W)