前引けの日経平均は171円安の3万9,077円、TOPIXは17ポイント安の2,735ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は271、下落銘柄数は1,339。出来高は9億4,424万株、売買代金は2兆957億円。
日経平均は前日に735円高となった反動で本日は反落した。
バイデン政権が2日に中国向け先端半導体の輸出規制を強めたことを受け、中国政府は3日に対抗措置として、高性能半導体に使われるガリウムやゲルマニウムなどの対米輸出の禁止を発表した。
トランプ次期政権では更に対中規制が強化されそうなので、中国は半導体産業が集積している台湾に侵攻して半導体技術を確保しようとするのでないかという思惑から、防衛関連の三菱重工とIHI、川崎重工は3日続伸となった。
東京計器(7721)は大和証券が中小型防衛関連銘柄として注目し、レーティングを新規に「2(=アウトパフォーム)」と発表したことで注目された。航空機等に搭載されるレーダー警戒装置と、艦船等に使われる慣性航法装置の受注増加に加えて受注案件の採算も改善している模様と紹介した。
1ドル=149円台の円高で日産やホンダも安い。
ホシデンはユーロ円建て転換社債型新株予約権の発行を発表したことで下落した。
エイチームは株主優待制度の新設で大幅続伸。
武蔵精密はSBI証券が新規に「買い」と発表した。今後は生成AI特有のピーク電力によるロス解消手段として特に次世代GPUではHSC(ハイブリッドスーパーキャパシタ=蓄電部品)のニーズが大いに高まる可能性が考えられると有望視した。
業種別下落率上位は電力ガス、金属、陸運、海運、鉄鋼で、上昇はその他製品、小売、倉庫運輸、石油。(W)