前引けの日経平均は151円安の3万8,220円、TOPIXは7ポイント安の2,684ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は441、下落銘柄数は1,146。出来高は6億5,650万株、売買代金は1兆6,318億円。
米国のエヌビディアの決算発表で、第3四半期(8~10月)の売上高予想が325億ドル(前年同期比79%増)で、アナリスト予想平均の318億ドルを上回った。
しかし、一部のアナリスト予想に届かなかったため、時間外取引で下落した。
東証でもソフトバンクグループやディスコが売られ、日経平均は朝方3万7,970円(401円安)となった。
ニデック(6594)が売られた。米国でサーバーを供給しているスーパー・マイクロ・コンピュータが急落した。27日に空売り投資家のヒンデンブルグ・リサーチが、未公表の関連当事者取引や輸出規制の不履行といった行為の証拠が見つかったと指摘し、28日は会社側が年次報告書を適時に提出できないとの見通しを示した。
ニデックはスーパー・マイクロ・コンピュータとサーバー用水冷モジュールを共同開発しているため、事業拡大に悪影響を及ぶリスクが警戒された。
SOMPOなどの保険株が高い。「地球温暖化により海面水温が上がることで凶暴な台風が珍しいものではなくなる可能性がある」と報じられたため、台風被害に対する保険加入が増えると意識された模様。
業種別下落率上位は証券、紙パルプ、非鉄、サービス、陸運で、上昇率上位は保険、海運、卸売、医薬品、電力ガス。(W)