TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 朝方の高値に比べて上げ幅縮小。米国株最高値により利下げのタイミングが遠のいた可能性という指摘も
速報・市況2024年5月16日

☆[概況/前引け] 朝方の高値に比べて上げ幅縮小。米国株最高値により利下げのタイミングが遠のいた可能性という指摘も

前引けの日経平均は283円高の3万8,669円、TOPIXは7ポイント安の2,723ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は519、下落銘柄数は1,092。出来高は11億9,724万株、売買代金は2兆7,135億円。
米国で4月の消費者物価指数の上昇率が3月に比べて鈍化したため、FRBによる年内2回の利下げ観測が再燃し、主要3指数は最高値を更新した。
日経平均は取引開始早々に付けた511円高の3万8,897円となったが、その後は上げ幅を縮めた。
大和証券では、米国では株価が先行して上昇したことによって結果的に利下げのタイミングが遠のいた可能性があると指摘した。
米国で来週22日にエヌビディアが第1四半期(2~4月)決算を発表するため、好決算への期待から東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループが高い。
リクルートは買収と自社株買いを行い、2024年3月期末のネットキャッシュ1兆1,354億円を、2026年3月末には6,000億円程度にまで引き下げたいと説明したため、自社株買い期待で買われた。
中小企業向けに複合機などIT機器の販売とメンテナンスを行っているスターティア(3393)は配当性向を35%から55%に引き上げると発表し、28円の増配を継続する計画で急騰した。
一方、三菱UFJは昨年11月に発表した自社株買いは上限4,000億円だったが、昨日発表したのは1,000億円の上限のため、規模が小さくなることが失望された。
日米金利差の縮小で円高に向かったため、トヨタなど自動車株が安い。

業種別上昇率上位はその他製品、サービス、電機、ノンバンク、精密で、下落率上位は紙パルプ、輸送用機器、銀行、鉄鋼、石油。(W)

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