前引けの日経平均は486円高の3万9,390円、TOPIXは30ポイント高の2,712ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,233、下落銘柄数は354。出来高は9億1,716万株、売買代金は2兆3,492億円。
日本経済の根治治療について、みずほ証券では、第一に人口減少を食い止める必要があると述べ、少子化対策に加えて、短期的には、所謂「年収の壁」や在職老齢年金制度の改廃に顕著な効果が期待されると解説。
第二に、交易損失を抑制する必要があり、エネルギー自給率の向上が急務と指摘した。

東北電力(9506)が女川原子力発電所2号機の原子炉を起動し、東日本大震災で停止して以来、13年半余りを経て再稼働させた。国内でこれまでに再稼働した12基の原発はすべて西日本に立地していて、東日本にある原発の再稼働は初めて。
原発再稼働を受けて、電力各社が買われた。
生成AIには大量の電力が必要で、「チャットGPT」に質問して回答を得る場合、グーグル検索の約10倍の電力を使う。生成AIを動かすデータセンターでは、24時間態勢で大量のサーバーや冷却設備を動かしており、これも電力需要要因となる。
ただ、データセンター関連のさくらインターネットは利食い売りで反落した。

業種別上昇率上位は電力ガス、非鉄、精密、機械、ガラス土石で、下落は小売、証券。（W)