前引けの日経平均は780円高の3万7,935円、TOPIXは39ポイント高の2,656ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,270、下落銘柄数は325。出来高は8億448万株、売買代金は2兆876億円。
米国の18日の0.5%の大幅利下げを受けて、19日のドイツDAX指数とNYダウは最高値を更新した。
欧米高が好感され、20日の日経平均も騰勢を強め、3万8,000円に接近した。
米国で半導体株が物色されたため、レーザーテックや東京エレクトロンが高い。
自民党総裁選では多くの候補が防衛力整備を掲げているため、川崎重工などの防衛関連が買われた。
レゾナックは電炉用黒鉛電極の20%以上の値上げを発表し、東海カーボンも大幅高となった。
中国が日本の水産物の輸入を再開へと報じられ、ヨシムラフード(2884)が物色された。
一方、富士ソフト(9749)は下落。米投資ファンドのKKRが8月8日に1株当たり8,800円でTOB(株式公開買付)を実施すると発表したことに対して、米投資ファンドのベインキャピタルは9月3日にKKRを上回る価格で10月に買収提案する予定と公表した。これに対して、KKRが9月19日に現在の価格と同じ価格でTOBを実施する2段階方式の用意があると表明した。株式市場では買収価格のつり上げ合戦を期待していたので、思惑が外れ、富士ソフトの株価は下落した。
業種別上昇率上位は石油、電機、非鉄、ガラス土石、銀行で、下落は陸運と電力ガス。(W)