前引けの日経平均は156円安の3万8,193円、TOPIXは7ポイント安の2,680ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は811、下落銘柄数は753。出来高は7億5,988万株、売買代金は1兆6,691億円。
11月の東京都区部の消費者物価指数がエネルギー価格やコメの高騰を受け、上昇したため、日銀が12月会合で利上げを実施するという見方から円が買われ、11時前に一時1ドル=149円86銭となった。
日経平均は10時前後に一時3万8,000円割れの場面もあったが、その後は下げ幅を縮めた。
野村証券では、個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)拠出限度額引き上げが12月にも決定されるようだと解説。
iDeCoの資産規模が拡大する場合、外株シフトが顕著なため(20・30歳代は配分の半分弱が外株)、円安圧力として注目される可能性があると指摘。
仮にNISA(少額投資非課税制度)並みの年5~10兆円ペースで資産が拡大する場合、1割強の配分比率にすぎない日本株へも一定のプラスの影響が期待できるという。
ファナック(6954)は電磁両立性(EMC)不正が発覚したと日経クロステックが報じたため売られた。
ディスコが続落となり、さくらインターネットの下げが目立つ。
円高でトヨタやデンソーも安い。
一方、円高メリットのニトリが買われ、ワールドは三菱商事傘下の衣料品企業を子会社化することで値を飛ばした。
業種別下落率上位は輸送用機器、機械、精密、卸売、石油で、上昇率上位は電力ガス、繊維、空運、銀行、保険など。(W)