前引けの日経平均は553円高の3万9,726円、TOPIXは17ポイント高の2,805ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,011、下落銘柄数は560。出来高は7億1,128万株、売買代金は1兆9,299億円。
日経平均は500円を超える上げ幅となった。
米国ではボウマンFRB理事が必要であれば利上げの用意があると表明し、小売り最大手のウォルマートが消費動向に慎重な見方を示した。
米国株に対して、出遅れている日本株への資金シフトが意識された模様。
日本の長期金利が2週間ぶりに1%台に乗せたが、7月の金融政策決定会合での追加利上げに対する織り込みが進んでいるという見方から、日経平均は上げ幅を拡大した。
アドバンテストは中期経営計画を発表したことで買われた。
エヌビディアの反発を受けて、東京エレクトロンなども高い。
ニデックとTDKが買われた。
住友ファーマ(4506)はiPS細胞製造の新工場を建設する方針と報じられたことが材料視された。
東洋証券は株主総会の議決権事前行使状況により株主の十分な信任を得られていないと判断し、桑原社長が退任したため、株主フレンドリーな施策への期待で買われた。
一方、ソシオネクストは売られ、IHIが反落。
ブックオフは従業員による現金の不正取得の可能性で売られた。
業種別上昇率上位は電機、医薬品、精密、サービス、非鉄で、下落率上位は石油、水産農林、鉄鋼、海運、輸送用機器。(W)