大引けの日経平均は99円高の3万9,513円、TOPIXは6ポイント高の2,781ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,094、下落銘柄数は493。出来高は17億5,908万株、売買代金は4兆4,964億円。
通期業績予想の上方修正を行ったアドバンテストが朝方売られたため、日経平均も反落して始まったが、アドバンテストの切り返しに歩調を合わせるように日経平均も持ち直した。
ただ、その後の上げ幅縮小を受けて、日経平均も伸び悩んだ。
アドバンテストはエヌビディアにテスタ(検査装置)を納入しているため、低コストのAIのDeepSeekの登場で、エヌビディアの高額なGPUの販売が鈍化すれば悪影響を受けると警戒されている。
ただ、決算説明会では、生成AI向けテスタはGPU(画像処理半導体)向けだけでなく、ASIC(特定用途向け半導体)向けも需要拡大が見込め、ASIC向けの市場シェアも今後上昇トレンドとなる見通しが示されたことが好感された。
任天堂やコナミグループ、カプコンなどゲーム関連が高い。
大和証券では、中東の一部はeスポーツ振興を目指しており、オイルマネーは今頃から動き出す傾向があると解説。国家予算なので1月新年度からで、実際にアセットマネジメントに資金が投じられ市場に影響するのが今頃なのでゲーム株にも注目したいと紹介した。
なお、タカラトミーは3月に製品値上げを発表したため採算改善が期待された。
野村マイクロは、インドのタタ財閥がインドで初の半導体製造工場を構えるが、超純水製造装置の納入で基本合意したことで買われた。
埼玉県八潮市で1月28日に発生した道路の陥没は、下水管内で発生した硫酸で下水管の腐食が進んだこと原因と考えられるため、国土交通省は全国の自治体に緊急点検を要請した。上下水道のコンサルタントのNJS(2325)、地中可視化サービスの応用地質と下水道管の栗本鉄工が買われた。
業種別上昇率上位はゴム、その他製品、空運、非鉄、水産農林で、下落率上位は精密、ノンバンク、不動産、機械、化学。(W)