大引けの日経平均は83円安の3万3,338円、TOPIXは0.3ポイント安の2,306ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は632、下落銘柄数は1.126。出来高は13億9,100億円、売買代金は3兆3,634億円。
日経平均は小幅続落。
新型コロナの影響を受けた中小企業の資金繰りを支援するために政府が設けた、実質無利子で無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が今月から本格化しており、資金繰りに苦しむ企業が増え、倒産件数が急増する恐れがあると警戒されている。
日経平均は朝方3万3,000円に接近したが、大台を割り込まなかったことで下げ幅を縮めた。
連合が発表した春闘の最終集計で、平均賃上げ率は3.58%となったことが下支え要因となった様子。
ただ、ファーストリテイリングは国内ユニクロ事業の6月既存店売上高が前年同月比3.4%減と7カ月ぶりに前年割れとなったことで下落した。
FOOD&LIFEは「スシロー」の6月既存店売上高が、コロナ前の2019年との比較では、5月が12%程度の減少だったが、6月は同14%程度の減少と若干悪化し、回復感は鈍いという見方から売られた。
一方、最近は相場下落時に上昇することが多い海運大手は4日続伸となった。
第一三共が反発し、スズキはシティグループによる目標株価引き上げが好感された。
SBI(8473)は台湾の半導体ファウンドリ大手PSMCと日本で半導体工場を設立するため、準備会社を設立することで基本合意したと発表したことで買われた。
業種別下落率上位は精密、陸運、銀行、小売、水産農林で、上昇率上位は海運、医薬品、保険、鉄鋼、ゴム。(W)