大引けの日経平均は62円安の4万63円、TOPIXは7ポイント安の2,860ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は464、下落銘柄数は1,123。出来高は15億3,386万株、売買代金は3兆8,167億円。
バイデン大統領が今週末にも大統領選から撤退を決断する可能性があると報じられた。
民主党の候補者が代わると、トランプ当選確率が下がるため、トランプ再選予想に基づくアメリカ・ファースト相場の行方が分からなくなるという見方から日経平均は下落した。
大統領選挙の行方は9月10日のテレビ討論会まで混沌とすると見られている。
ただ、トランプ前大統領が共和党の指名受諾演説で攻撃的な言動を封印したため、穏健派の有権者を取り込むと見方も意識され、後場の日経平均は下げ幅を縮めた。
第1四半期決算がアナリスト予想を下回ったディスコは売られたが、東京エレクトロンとアドバンテストは反発した。
海運と空運、電力ガスが売られた。
アステラス製薬(4503)はジェフリーズ証券が投資判断を下げた。過活動ぼうこう治療剤は後発品の影響で売り上げ予想を引き下げ、ホットフラッシュ治療剤は来年バイエルから競合品が上市される可能性があることを格下げした理由に挙げている。
一方、良品計画はみずほ証券が目標株価を引き上げた。組織改革効果による在庫コントロールと、生活雑貨と食品の新製品効果を評価している。
フジクラはゴールドマン・サックスが目標株価を引き上げたことに刺激を受けた。データセンター向け超多心光ファイバーケーブルは世界シェア4割程度、生成AI向け光コネクタでは世界シェア6～7割程度と高い。超多心光ファイバケーブルについては、来年夏までに20～30％生産能力を増強する予定と紹介した。

業種別下落率上位は鉱業、電力ガス、空運、石油、海運で、上昇率上位は精密、その他製品、電機、金属、倉庫運輸。（W)