TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] モルガン・スタンレーのTOPIX目標引き上げを好感。銅が「新時代の石油」で買われ住友鉱山が高い
速報・市況2024年5月20日

☆[概況/大引け] モルガン・スタンレーのTOPIX目標引き上げを好感。銅が「新時代の石油」で買われ住友鉱山が高い

大引けの日経平均は282円高の3万9,069円、TOPIXは22ポイント高の2,768ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,143、下落銘柄数は463。出来高は18億371万株、売買代金は4兆1,510億円。
先週末のNYダウは終値で初の4万ドル乗せとなったが、半導体株中心にナスダックは小幅安だったため、週明けの日経平均は小安く始まった。
しかし、モルガン・スタンレーがTOPIXの来年央の目標株価を2,800→3,200に引き上げたことが好感され、買いが入った。
解説によると、中期的に名目GDPは、2013年~19年の平均1.6%を構造的に上回る2.5%を維持すると予想。夏までに賃金の伸びは3%前後に上昇する見通し。ROE(自己資本利益率)が現在の9.7%か2025年末までに世界平均の12%に近づくに連れて、日本株の構造的ブルマーケットは続くと予想している。
海外投資家からの買いが続くことが期待され、日経平均は前場に一時649円高の3万9,437円となったが、22日にAI関連の米エヌビディアの決算発表を控え、後場は上げ幅を縮めた。
銅が2年ぶりの高値となったことを受けて、住友鉱山(5713)が買われた。
銅は電気自動車のモーターや、AIサーバーを動かすデータセンターのLANケーブルで使われるため、「新時代の石油」と期待されている。
非鉄株に加えて、石油株や鉄鋼株も高い。
一方、ソフトバンクグループは売られ、三菱重工は株価上昇を考慮して大和証券がレーティングを「1(=買い)」→「2(=アウトパフォーム)」に下げた。

業種別上昇率上位は石油、鉱業、非鉄、鉄鋼、電力ガスで、下落はその他製品、情報通信。(W)

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