大引けの日経平均は366円安の3万9,565円、TOPIXは7ポイント高の2,758ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,280、下落銘柄数は325。出来高は17億9,165万株、売買代金は4兆4,651億円。
米CNBCが24日に「中国の新しいAIモデル『DeepSeek』が米国の支配を脅かす仕組み」と報じた。
「中国にあるあまり知られていないAI研究所が、より安価で非強力なチップで構築されているにもかかわらず、アメリカの最高のものを凌駕するAIモデルをリリースした後、シリコンバレー全体でパニックを引き起こした。
DeepSeekは、このラボの名称を冠しているが、12月下旬に無料のオープンソースの大規模言語モデルを発表したが、これはエヌビディアのH800sと呼ばれる機能低下型のチップを使用して、わずか2カ月で600万ドル未満で構築できた」と伝えた。
このニュースを受けて、時間外取引でナスダック100先物が売られたため、今晩の米国株下落が警戒され、日経平均も売られた。
アドバンテスト(6857)を始めとした半導体関連とAI関連のソフトバンクグループ、データセンター関連のフジクラと古河電工が売られた。
一方、東証プライム市場全体では上昇銘柄数が多く、TOPIXは下落を免れた。
日銀の利上げを受け、預金金利を引き上げた三井住友やみずほなどの銀行株が買われた。金利の正常化による収益拡大が期待された。
他方、三井不動産(8801)などの不動産株も上昇した。次の利上げは7月でまだ先という見方から今回の利上げは織り込み済みという見方も働いた。
防衛関連のIHIも高い。
フジメディアはフジテレビの臨時取締役会の開催で、改善期待から続伸。
中国の春節8連休を控え、三越伊勢丹が物色された。
業種別上昇率上位は不動産、ゴム、陸運、鉄鋼、食品で、下落は非鉄、電機、機械、その他製品、情報通信。(W)