TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 伸び悩み。日銀短観で業況判断は上方修正されたが、設備投資は納期の遅れ、採用は応募がない状況が深刻化
速報・市況2024年7月1日

☆[概況/大引け] 伸び悩み。日銀短観で業況判断は上方修正されたが、設備投資は納期の遅れ、採用は応募がない状況が深刻化

大引けの日経平均は47円高の3万9,631円、TOPIXは14ポイント高の2,824ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は797、下落銘柄数は790。出来高は16億2,884万株、売買代金は3兆8,632億円。
取引開始前に発表された6月調査の日銀短観は大企業・製造業の業況判断が+13(2ポイント上昇)で、市場予想の+11を上回った。
日経平均は序盤に359円高の3万9,942円を付けたが、その後は伸び悩んだ。
みずほ証券では日銀短観について、大企業全産業の設備投資計画(含む土地投資額)は前年度比11.1%増と、3月調査と比較して6.0%ポイント上方修正されたが、上方修正の幅の例年の修正パターンと比べると若干小さいと指摘。
納期の遅れによるところが大きいと見られ、採用計画にも共通している問題だが、設備投資の需要があっても供給されない、採用の需要があっても応募がないという状況が深刻化しているように見受けられると解説した。
後場の日経平均はもみ合い。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが8日と10日の合計で1兆2,600億円出てくることが警戒されている。
中国輸出コンテナ運賃指数の上昇で海運が買われた。
百貨店のJフロントリテイリング(3086)と高島屋は業績予想の上方修正で大幅高となった。
保険と石油が高い。
一方、レーザーテックは最高財務責任者を交代したことを受け、以前に会計疑惑を指摘した空売りファンドのスコーピオン・キャピタルがX(旧ツイッター)で「CFOをスケープゴートにしようとしている」と投稿したため、下落した。

業種別上昇率上位は海運、保険、石油、鉄鋼、鉱業で、下落率上位は精密、陸運、非鉄、電力ガス、紙パルプ。(W)

関連記事