大引けの日経平均は3,217円高の3万4,675円、TOPIXは207ポイント高の2,434ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,576、下落銘柄数は64。出来高は34億8,088万株、売買代金は7兆7,500億円。
日経平均は前日の4,451円安に対して、本日は一時3,453円高(77%の修復)となったが、3万5,000円手前では上値が抑制された。
ただ、終値での上昇幅の3,217円は過去最大の上げ幅。これまでで上げ幅が最も大きかったのは、1990年10月2日の2,676円高で、この時は前日に日経平均が一時2万円割れとなったことを受けて、買いが入った。
JPモルガン証券では「心許ないリバウンド」と予想していて、その理由は、既存の売りポジションが軽すぎるため、売り方の買い戻しに限っては燃料切れを起こしやすいことや、参戦1年足らずで歴史的な株安を経験した海外の投資家層の日本株離れをどこまで防げるかが未知数ということを挙げている。
みずほ証券では日銀は実施したばかりの利上げをすぐに取り下げることはできないうえ、日本経済が減速になっているわけではないので、景気対策の議論はなく、日本としてはFRBの利下げによる世界市場の安定を待つしかないだろうと解説している。
本日の相場は全面高で東京エレクやレーザーテック、三菱重工が急反発となったが、川崎重工は通期予想の据え置きで売られた。
キッコーマンとオリックス(8591)は決算発表を受けてストップ高。
一方、三井住友は朝方の反発が続かなかず下落した。
味の素は第1四半期決算がアナリスト予想を下回ったため売られた。
業種別上昇率上位は海運、ゴム、ノンバンク、保険、精密で、下落業種はなし。(W)