大引けの日経平均は178円高の3万8,288円、TOPIXは19ポイント高の2,680ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,326、下落銘柄数は281。出来高は13億3,817万株、売買代金は3兆2,309億円。
米国でエヌビディアが28日の決算発表前に利益確保の売りで反落したため、日本でも半導体関連が売られ、前場の日経平均は続落となった。
ただ、プライム市場では上昇銘柄数が多く、TOPIXはすぐに小幅高に戻した。日経平均も後場は反発に転じ、円高一服で終盤に上げ幅を拡大した。
中国軍の情報収集機が26日に長崎県沖の日本の領海に一時侵入したことを受けて、三菱重工や川崎重工、IHIなどの防衛関連が買われた。
三井E&Sは米国港湾クレーン特需で大幅高。日経新聞が、米国政府は港湾設備が中国製のため、中国側に貨物の移動や配送データが取集されていることを懸念しており、中国製の港湾設備を排除するために200億ドル(3兆円規模)の港湾インフラ投資を決めたと報じた。そして、米国子会社を持つ三井E&Sが「複数の案件が走っている」とコメントしたことも伝えた。
医療ビッグデータのJMDC(4483)は1月に付けた年初来高値を更新した。
東邦亜鉛は8月9日に発表した第1四半期が好決算で急騰した経緯があるが、その後のもみ合いを経て、再度買われた。
業種別上昇率上位は紙パルプ、鉱業、鉄鋼、輸送用機器、石油で、下落は繊維、空運、その他製品。(W)