大引けの日経平均は193円高の3万8,414円、TOPIXは18ポイント高の2,710ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,080、下落銘柄数は503。出来高は18億378万株、売買代金は3兆8,060億円。
日経平均は反発したが、20日に米国でエヌビディアの決算が発表されるため様子見姿勢から伸び悩んだ。
エヌビディアの次世代半導体「ブラックウェル」は、搭載したサーバーの過熱トラブルを抱えているため、試験装置の需要拡大が期待され、アドバンテストが買われた。
トランプ次期米政権が自動運転の規制緩和を模索しているとブルームバーグが報じたため、規制緩和への連想で東証では三井住友やみずほといった銀行株が買われた。
AIサーバー製造の米国のスーパー・マイクロ・コンピューターは10月にアーンスト・アンド・ヤング(EY)が監査役が経営陣を信用できなくなったことで辞任し、年次報告書が提出できなかったため、ナスダック市場の上場廃止リスクがあった。
だが、18日に遅れている年次報告書を提出するための計画をナスダック市場に提出したことや、会計事務所BDO USAを独立監査人に指名したことを発表した。
ニデックはスーパー・マイクロ・コンピューターのAIサーバー向けに水冷モジュールを供給しているため、上場廃止リスクを受けて、株価は軟調だったが、上場維持期待で反発した。
KADOKAWA(9468)は、ソニーが買収に向け協議をしているとロイターが報じストップ高となった。
オフィス家具大手のイトーキは運送会社に時間外労働の料金を支払わないことに対して、公正取引委員会が警告を出す方針と報じられ売られた。
業種別上昇率上位は非鉄、銀行、保険、輸送用機器、証券で、下落率上位はサービス、電力ガス、紙パルプ、空運、その他製品。(W)