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速報・市況2024年8月8日

☆[概況/大引け] 反落。ヒズボラも気掛かり要因

大引けの日経平均は258円安の3万4,831円、TOPIXは27ポイント安の2,461ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は589、下落銘柄数は1,027。出来高は24億1,922万株、売買代金は5兆3,509億円。
日経平均は、米国株反落に連れ安して始まったが、レーザーテックが受注拡大でストップ高となったことが好感され上向いた。
レーザーテックは、2024年6月期決算で、EUVパターンマスク欠陥検査装置の「ACTIS」シリーズの受注が1,433億円と23年6月期の553億円から2.6倍となった。
これを受けて、JPモルガンは投資判断を「Neutral」→「Overweight」に引き上げた。
日経平均は一時、上昇したが、再び下落した。
JPモルガン証券ではCTA(マネージドフューチャーズ)を筆頭とした損失含みの順張り勢は戻り売り目線を維持しており、押し目買い勢との攻防戦が日経平均の3万5,000円前後で繰り広げられていると解説。
その他、レバノンの武装組織ヒズボラがイランの意向にかかわらず独自にイスラエル攻撃に出る可能性が高まっていると報じられたことも気掛かり要因となった。
ディスコやソフトバンクグループは売られ、SUMCOは減益決算で大幅安。
資生堂は業績悪化でストップ安となった。
一方、ニトリは東南アジアでの成長期待が寄せられた。
アサヒグループは1対3の株式分割発表を歓迎。
ビル向けなどの空調制御のアズビルは野村証券がレーティングを「Buy」を引き上げた。メンテナンス関連の比率が高く、業績の安定度は高い。為替変動による業績への影響も限定的で、株式市場の混乱、懸念の要因である米国経済の減速や国内金利上昇の影響を受けにくいと紹介した。
物価高により、来店客の増加が続きそうという期待から、食品ディスカウントストアの大黒天物産は最高値を更新。

業種別下落率上位は非鉄、金属、銀行、ノンバンク、卸売で、上昇率上位は鉱業、石油、小売、非鉄、陸運。(W)

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