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速報・市況2024年10月30日

☆[概況/大引け] 売買代金は今年2番目の大きさ。電力株が買われ、ディスコが大幅高

大引けの日経平均は373円高の3万9,277円、TOPIXは21ポイント高の2,703ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は908、下落銘柄数は677。出来高は34億3,300万株、売買代金は7兆9,645億円。
国民民主党は自公連立政権への参加を断ったが、立憲民主党との党首会談も断ったため、野党結集による政権交代の芽もなくなったと受け止められた。
自公は少数与党となり、政権運営は厳しくなるが、石破首相が来月まとめる経済対策に対して、公明党が低所得世帯に対する給付金を支給を求めたため、財政政策拡張が期待された。
プライム市場の売買代金は、日経平均が8月5日に史上最大の下げ幅(4,451円安)を記録した時の7兆9,674億円に次ぐ、今年2番目の大きさ。
東北電力が女川原子力発電所2号機の原子炉を起動し、東日本にある原発の再稼働を受けて電力株が高い。
電力需要はAIによる電力消費増大が大きいため、AI半導体関連も堅調で、ディスコが大幅高となった。
生成AI(人工知能)に必要な最先端半導体「広帯域メモリー(HBM)」は、韓国のSKハイニックスとサムスン電子が米エヌビディアに納入しているが、SKハイニックスではDRAMチップを40%薄くしたことで、これまでの8層の積層から12層の積層へと進化した。DRAMチップを薄く削る装置をディスコ(6146)がほぼ独占しているため恩恵を受けると期待されている。
山崎パンは値上げによる採算改善期待で急騰した。
一方、エスエムエスは上期減益決算で売られた。
NECは7~9月期がアナリスト予想を下回ったことや、NECネッツエスアイの完全子会社化についても長い間子会社だったため、追加の相乗効果はそれほど大きくはないかもしれないという見方で下落した。

業種別上昇率上位は電力ガス、非鉄、機械、精密、ガラス土石で、下落率上位はゴム、証券、その他製品、医薬品、小売。(W)

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