大引けの日経平均は535円安の3万3,140円、TOPIXは23ポイント安の2,325ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は294、下落銘柄数は1,316。出来高は13億7,002万株、売買代金は3兆4,482億円。
米国株の大幅反落と日本政府の来年度消費者物価見通しの上方修正を受けて、日銀金融政策が正常化方向に向かうという反応から円高になったことも加わり、日経平均も大幅反落となった。
ダイハツの認証試験不正による出荷停止で、親会社のトヨタに加え、ダイハツからのOEM供給が止まるマツダとSUBARUも売られたが、軽自動車の購入者を奪うことできるスズキは買われた。
東洋建設は買収提案が撤回され大幅安となった。
一方、海運株は続伸となった。イエメンの反政府武装勢力フーシが紅海で商船を攻撃しているため、スエズ運河経由からアフリカの喜望峰経由に変更しているが、運航距離が約30%増加し、片道で7~10日の運航日数増となるという。顧客側では喜望峰経由による積載量不足や運航の遅延リスクを意識して、運賃を高く払って貨物スペースを確保していくことになることから、アジア欧州航路のスポット運賃は2倍、4倍になっても違和感はないと野村証券では解説している。
アカツキはソニーグループやコーエーテクモとの資本業務提携でストップ高。
横浜家系ラーメン「町田商店」のギフトHD(9279)は、みずほ証券が新規出店による成長を評価し、投資判断を新規に「買い」と発表したため注目された。
業種別下落率上位は輸送用機器、精密、ノンバンク、証券、石油で、上昇は海運と陸運。(W)