大引けの日経平均は107円高の3万8,642円、TOPIXは10ポイント高の2,711ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は813、下落銘柄数は768。出来高は21億8,810万株、売買代金は4兆6,014億円。
日経平均は4日ぶりに反発したが、ポジション調整の影響で大引けにかけて伸び悩んだ。
オランダのASMLは先端半導体の製造に使うEUV(極端紫外線)露光装置を独占供給しているが、10月15日の7~9月期決算発表時に、2025年の売上高見通しを引き下げたことが失望された。
しかし、11月14日の資料では、AI関連の半導体需要急増を見越して、2030年の売上高見通しを堅持したため、15日の東証ではディスコやSCREENなどの半導体関連が買いが入った。
みずほFGは16年ぶりに自社株買いを実施すると発表したことで人気を博し、かんぽ生命は自社株買いと業績上方修正で大幅高となった。
マーケティング調査のマクロミルは、TOB(株式公開買付)が発表されストップ高買い気配。
雪印メグミルク(2270)は上期の営業利益が会社計画を上回ったが、通期予想を据え置いた。だが、決算説明会で、10月1日に刷新した「恵ガゼリ菌SP株ヨーグルト」は10月に2桁台の増収率で好調な出足との見方を示したため、通期の営業利益予想が上振れると期待され買われた。
日本製鋼所は北米向けで初めて小型モジュール式原子炉(SMR)部材を受注したことで高い。
反面、電通は業績下方修正でストップ安となった。
アサヒグループは豪州の回復は来下期頃にずれ込み、来期も一桁台後半成長の目標達成にはハードルが高いとの見解を示したことで売られた。
業種別上昇率上位は海運、鉱業、電力ガス、銀行、輸送用機器で、下落率上位はサービス、ノンバンク、非鉄、不動産、建設。(W)