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速報・市況2024年6月25日

☆[概況/大引け] 大引けにかけて更に一段高。銀行、保険、輸送用機器が高い

大引けの日経平均は368円高の3万9,173円、TOPIXは47ポイント高の2,787ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,411、下落銘柄数は205。出来高は15億4,831万株、売買代金は3兆9,594億円。
日経平均は続伸となり、大引けにかけてさらに一段高となった。
2023年3月のシリコンバレー銀行の破綻を受けて、FRBは銀行に対する資本規制強化を検討し、2023年7月の案では必要な資本が16%増える見込みだった。
だが、今回の修正案では資本の積み増しが5%程度で済むことが報じられたため、米国の銀行株高が期待され、日本でも三菱UFJ(8306)などメガバンクが買われた。
その他、1ドル=160円に接近した円安に伴い、輸入インフレの増大を防ぐために日銀は7月末の金融政策決定会合で追加利上げを講じる可能性があるという見方も銀行株高を支援した。
保険株も高い。
円安でトヨタと日立も物色された。
IHIはシンガポールで小型SAF(持続可能な航空燃料)製造試験装置を設置し、年内に実証試験を始めることで買われた。国際民間航空機関では、2050年までに航空機のCO2排出量を実質ゼロにする長期目標を掲げており、従来の化石由来の航空燃料の多くがSAFに置き換わることが想定されている。
医薬品卸の東邦HDは、シンガポールの投資ファンドの3Dインベスメントが5.06%を保有していることが大量保有報告書で判明したため、大幅高となった。
反面、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国のバイトダンスが、米半導体設計ブロードコムと人工知能(AI)向け半導体プロセッサーの開発に取り組んでいると報じられ、24日のナスダックではエヌビディアが3日続落となった。
エヌビディアの下落を受け、ディスコやレーザーテック、東京エレクトロンが売られた。

業種別上昇率上位は保険、輸送用機器、銀行、証券、鉱業で、下落業種はなし。(W)

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