大引けの日経平均は65円高の2万7,885円、TOPIXは2ポイント高の1,950ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は723、下落銘柄数は1,044。出来高は10億1,622万株、売買代金は2兆5,865億円。
米国でISM非製造業景況指数が上昇したことや、ウォール・ストリート・ジャーナルが今月のFOMC後に公表される2023年の政策金利見通しについて、多くの委員の予想が9月会合の4.5~5.0%から4.75~5.25%に高まる可能性があると報じたため、5日の米国株は下落した。
だが、米国金融引き締め長期化観測でドルが買われ、円安に傾いたため日経平均は小幅続伸となった。
TSMCが米アリゾナ州で建設予定の新工場で、まず米アップルと米エヌビディア向けに生産を受託することがわかったと報じられたため、検査装置のレーザーテックに連想買いが入った。
ファーストリテリングが続伸となり、野村総研は売却価格決定で今後の自社株取得予定が意識され買戻しが入った。
その他、米国金利上昇で保険と銀行が高い。
ヤマハ発動機(7272)はモルガン・スタンレーMUFG証券が新規に「Overweight」と発表したことで注目された。富裕層や経済的に余裕のある人々をターゲットにモビリティやレジャーを通じてプレミアムな体験価値を提供する「Luxury Mobility Equipment企業」と位置付け、マリン事業・二輪車事業のプレミアム戦略が成功すれば、自動車セクターを超える高バリュエーションが付与されうると期待感を表明した。
一方、ソフトバンクグループはJPモルガンによる投資判断引き下げで売られた。投資先の未上場企業を取り巻く市場不透明感は依然強いことが要因。
グロース株が軟調で、メルカリやSHIFT、Wスコープが安い。
業種別上昇率上位は保険、鉄鋼、その他製品、銀行、卸売で、下落率上位は鉱業、精密、サービス、石油、陸運。(W)