大引けの日経平均は261円高の2万9,388円、TOPIXは13ポイント高の2,096ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,031、下落銘柄数は738。出来高は16億6,497万株、売買代金は3兆9,587億円。
日経平均は年初来高値を更新。海外投資家の5週連続買い越しと自社株買いの発表の増加が好感された。
神戸製鋼は今期大幅増益計画で急騰し、ホンダは今期営業利益が初の1兆円予想と自社株買いを発表したため上昇した。
住友不動産は「経営戦略と中長期見通し」で大幅高となった。
日本酸素は野村証券が目標株価を引き上げた。産業ガスの販売先は医療・食品など需要が比較的安定的な業界にも分散していることから、業績は底堅く推移すると予想している。
一方、赤字決算のソフトバンクグループと今期減益計画の武田薬品は売られた。
NTT(9432)は、2024年から新しいNISA制度(少額投資非課税制度)が導入されることを踏まえ、若年層が購入しやすくするになるように、最低投資金額を下げる目的で、6月末に1株を25株にする株式分割を発表した。
しかし、発行済株式数が36億2,201万株から905億5,031万株に増えるため、すぐに売り物が出て、株価は上がりにくくなるという警戒感から株価は下落した。
業種別上昇率上位は水産農林、精密、ゴム、輸送用機器、電力ガスで、下落率上位は石油、紙パルプ、鉱業、ノンバンク、非鉄。(W)