大引けの日経平均は29円高の2万8,593円、TOPIXは2ポイント高の2,037ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,135、下落銘柄数は614。出来高は8億2,685万株、売買代金は2兆507億円。
序盤はゴールデンウィークの予約好調で空運やJRの上昇が好感されたが、英フィナンシャルタイムズ紙が米銀は商業用不動産の評価低下リスクに警戒を強めていると報じた影響で、日経平均は鈍化した。
ANA(9202)は2月に発表した中期経営戦略で掲げていた2024年3月期の営業利益目標1,200億円を、1年前倒しで23年3月期に達成する見込みとなったことで買われた。
百貨店の松屋や藤田観光などインバウンド関連も高い。
中外製薬は、肥満症治療薬や血液疾患治療薬など4つの新薬候補が浮上していることに注目したモルガン・スタンレーMUFG証券が、投資判断を引き上げたことで買われた。
DDホールディングスは中期経営計画で「フードサービス企業からブランドカンパニーへ」をテーマに外食以外の事業も強化していくことを掲げ、大幅反発となった。
一方、ディスコが反落し、海運株が売られた。
電気炉メーカーの東京製鉄は電力料金の上昇が負担となり、今期営業減益見通しを示したため売られた。
業種別上昇率上位は空運、陸運、医薬品、その他製品、ゴムで、下落率上位は海運、鉄鋼、銀行、証券、非鉄。(W)