大引けの日経平均は72円高の2万8,892円、TOPIXは1ポイント高の2,001ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,026、値下がり銘柄数は1,052。出来高は15億6,498万株、売買代金は3兆5,317億円。
衆院選で自民党の単独過半数は微妙と報じられため、日経平均は序盤に345円安の2万8,475円と下落したが、中国恒大集団が29日に最終期限のドル建て社債の利払いを行ったと報じられたことを受けて、持ち直した。
後場寄りに180円高の2万9,000円まで上昇したが、その後は衆院選を控え、上げ幅を縮めた。
商船三井が通期の業績上方修正と大幅増配を発表したことで値を飛ばし、他の海運株も大幅高となった。
パワー半導体が好調で通期業績を上方修正した富士電機は、野村証券がさらに強気の見通しに引き上げ、目標株価も高めたため急伸した。
カルビーとオムロンは自社株買いを好感。
即席めんの東洋水産(2875)は原材料高と物流費上昇で上期減益決算となり通期予想も下方修正したが、米国で10月から値上げを実施しているため今後の収益改善期待が意識され株価は反発した。
半面、アドバンテストは上方修正幅が小幅だったことが失望され、ZOZOは受託販売の伸び率鈍化で急落した。
クリレスHDは公募増資を嫌気。
業種別上昇率上位は海運、紙パルプ、鉄鋼、食品、繊維で、下落率上位は金属、証券、ガラス土石、小売、不動産。(W)