大引けの日経平均は45円安の2万8,814円、TOPIXは3ポイント高の1,926。東証1部の値上がり銘柄数は1,361、値下がり銘柄数は733。出来高は9億747万株、売買代金は2兆442億円。
日経平均は反発して始まったが、今週は米国で重要な経済指標の発表が続くため、様子見姿勢となり、買いが続かず続落となった。
ただし、東証1部では値上がり銘柄数の方が多く、TOPIXは下落を免れ、日経平均も下げ渋りを見せた。
武田薬品や第一三共といった医薬品株が売られ、鉄鋼株のJFEと日本製鉄の下げが目立った。エンジャパンやベネフィット・ワンが属するサービス株も安い。
他方、トヨタとレーザーテック、海運株は堅調。
新型コロナワクチンの接種に伴い、欧米で航空旅客が増加する可能性が高まっており、IHIは航空機エンジンで恩恵を受けると予想した野村証券が投資判断を引き上げたことで注目された。
電子コミック最大手のインフォコムは三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規に強気判断を発表したため急騰した。
中国の第3子容認で育児用品のピジョンが買われた。
芝浦メカトロニクス(6590)は、台湾のTSMCが茨城県つくば市に新設する研究開発拠点に参画することで上昇した。
業種別下落率上位は鉄鋼、医薬品、情報通信、サービス、食品で、上昇率上位は鉱業、海運、輸送用機器、繊維、金属。(W)