大引けの日経平均は141円高の3万7,028円、TOPIXは7ポイント安の2,700ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は656、下落銘柄数は929。出来高は17億350万株、売買代金は4兆1,743億円。
関税による景気悪化懸念でドルが売られ、円高が進行したため、日経平均は序盤に下落したが、台湾のTSMCの月次売上高の発表を前に半導体関連に買いが入り、日経平均も反発に転じた。
レーザーテックは4日続伸で、ディスコとアドバンテストが5日ぶりに反発した。
10日の台湾市場の取引終了後(日本時間では2時半)に発表されたTSMCの2月の売上高は前年同月比では43.1%増、前月比では11.3%減だった。
ただ、日本の5年国債の入札が低調で長期金利が上昇したため、後場の日経平均は上げ幅を縮めた。TOPIXは続落となり、鉄鋼や金融が安い。
牧野フライスは投資ファンドなど複数社が買収を提案と報じられ急騰した。
「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」で人気の2足歩行ロボット「BDXドロイド」が、今年後半に東京ディズニーランドに登場することでオリエンタルランドが買われた。
防衛費増額は必ずしも有権者から歓迎される政策ではないため、表立って議論が動き始めるのは最速でも7月の参院選後という見方が野村証券から紹介され、三菱重工など防衛関連が売られたが、代わりに大阪チタニウム(5726)と東邦チタニウムが買われた。
経済安全保障推進法の特定重要物質として、航空機の部品の中の1つにスポンジチタンが指定されている。
任天堂は中国で生産し輸出されているゲーム機本体が関税による値上げで米国販売が鈍るという見方で売られた。
業種別上昇率上位は鉱業、精密、輸送用機器、サービス、化学で、下落率上位はその他製品、鉄鋼、銀行、保険、機械。(W)