大引けの日経平均は308円高の2万8,252円、TOPIXは18ポイント高の1,991ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,466 値下がり銘柄数は635 出来高は13億6,236万株、売買代金は3兆2,489億円。
3月期末の配当権利落ち最終売買日で、配当再投資への期待から反発した。
明日の配当落ち分は約236円と試算されているが、これによって発生するトラッキングエラーを回避するため、現物の手当てや先物買いを入れる動きが多いとみられている。
配当取りの動きで日本郵船と商船三井が反発した。
昨日の欧州市場で一時1ドル=125円台の円安に進んだため、トヨタやホンダ、SUBARUといった自動車株が買われた。
セブン&アイ(3382)は取締役の過半を社外取締役にする方針で、専門知識やノウハウを持つ人材を招き海外コンビニ事業の拡大につなげると報じられたため、上昇した。
中部電力は、太陽光発電と配電線を組み合わせてインフラの整っていない地域に電力を供給するインドの新興企業OMCパワーに資本参加すると報じられたことが材料視された。
金属スクラップの流通などを手掛けるエンビプロは1対2の株式分割に加え、通期業績予想と配当予想の増額を発表したことが歓迎され、ストップ高。
障害者福祉事業のLITALICOとエスプールはゴールドマン・サックスが共に新規「買い」判断を発表したため関心を集めた。
一方、中国の上海市のロックダウンによる需要減退懸念で原油安となったため、ENEOSや出光興産が売られた。
JR西日本や近鉄などの電鉄株が安く、旅行関連のオープンドアも軟調だった。
大引けにかけて上げ幅を拡げ、日経平均は高値引け。200日移動平均線(2万8,265円)目前まで迫った。
業種別上昇率上位は輸送用機器、海運、サービス業、小売業で、下落率上位は石油石炭、陸運、水産・農林、空運。