大引けの日経平均は19,783.22円の521.22円高、TOPIXは1,447.25ポイントの25.96ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,752、値下がり銘柄数は369。出来高は12億4,740万株、売買代金は2兆113億円。
26日の東京都の新型コロナウイルス感染者数が72人と13日ぶりに100人を下回ったことや、日銀金融政策決定会合で、コマーシャルペーパーと社債の購入上限枠を観測報道の倍増よりも拡大させ、3倍近い20兆円としたことが好感された。
ソフトバンクグループや武田薬品が買われ、業績見通しを未定する企業が多い中、ファナックは減益予想だが見通しを示したことでアク抜け期待から大幅高となった。
アドバンテスト(6857)はシステムレベルテストの受注が増えていることに注目したメリルリンチが投資判断を「アンダーパフォーム」→「買い」に引き上げたことが上昇を後押しした。
解説によると、NANDチップは問題がなかったにも関わらず、それをSSDに組み込んだ際にSSDがうまく動作しない場合が増えているため、システムレベルテストが注目されてきているという。
イーブックは決算が計画を超過したことでストップ高となり、ワイヤレスゲートは子会社のLTE-Xがテレワーク関連とオンライン学習関連であることが蒸し返され、ストップ高となった。
三谷産業はアビガンの原薬製造を富士フイルムから受託し、ストップ高。
半面、デンソーは業績下方修正で売られ、電子コミック配信のインフォコムは今期増益率予想が低いことで利食い売りに押された。
業種別上昇率上位は海運、鉄鋼、非鉄、空運、電機で、下落は電力ガス。