大引けの日経平均は282円安の3万5,619円、TOPIXは20ポイント安の2,503ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は246、下落銘柄数は1,381。出来高は15億3,332万株、売買代金は3兆9,416億円。
日経平均は7日ぶりに反落した。前日の一時3万6,000円タッチと東証が経営改革策開示企業を公表したためイベント通過も利益確保の売りを誘った。
任天堂はマッコーリーが株価上昇を考慮して投資判断を下げた。良品計画が続落。寿スピリッツは10~12月期の売上概算が物足りないと受け止められ下落した。
一方、フーシ派が紅海で米国の貨物船を弾道ミサイルで攻撃したため、海上運賃が一段と上昇するという見方から海運は高い。
さくらインターネットは大幅高継続。
古野電気は業績上方修正で大幅高となった。
化合物半導体製造装置のサムコ(6387)は半導体関連の出遅れ株として物色された。NTTの次世代光通信基盤の構想「IOWN(アイオン)」は、半導体チップの信号処理を電気ではなく光で行う技術で大幅な低消費電力となる。IOWN構想には多くの企業が参画しているため、今後、関連企業からサムコの装置への需要が出てくると期待されている。
業種別下落率上位は繊維、倉庫運輸、水産農林、その他製品、非鉄で、上昇は海運、鉱業、ゴム、石油、鉄鋼。(W)