大引けの日経平均は341円安の2万8,452円、TOPIXは21ポイント安の1,971ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は388、下落銘柄数は1,397。出来高は9億7,431万株、売買代金は2兆3,244億円。
ロシアが欧州への天然ガスパイプラインを点検のため、8月31日から9月2日まで停止するが、対立の激しさから、その後も供給を停止するのではないかと不安視され、22日の欧州では天然ガス価格が急騰し、景気悪化リスクから欧州株が売られた。
米国では25日からの開催されるジャクソンホール会議で、インフレ抑制のため、FRB高官からタカ派的な発言が相次ぐという懸念もあり、米国株は続落となった。
世界的なリスクオフとなり、日経平均は4日続落となった。
ソフトバンクグループとソニーグループが売られ、エンジン性能試験で不正を行っていた日野自動車のエンジンを、商用車に使用しているトヨタも安い。
一方、政府が1日当たりの入国者数の上限を早ければ9月にも2万人から5万人に引き上げる方向と報じられ、日本航空やオープンドア、エアトリや三越伊勢丹などのインバウンド関連に投資家の関心は向かった。
宿泊業者向けに複数の宿泊予約サイトを一元管理する手間いらず(2477)も、観光業界の回復期待が寄せられ、6日ぶりに反発となった。
その他、欧州天然ガス価格の急騰を受け、エネルギー関連のINPEXと三井松島も上昇した。
業種別下落率上位は電機、輸送用機器、ゴム、金属、機械で、上昇率上位は空運、鉱業、海運、水産農林、証券。(W)