大引けの日経平均は222円高の3万2,891円、TOPIXは12ポイント高の2,295ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,126、下落銘柄数は621。出来高は13億3,736万株、売買代金は3兆2,267億円。
アドバンテストの減益決算を受けて、日経平均は安寄りしたが、その後、持ち直した。
フェイスブックとインスタグラムを運営する米メタ・プラットフォームズの第3四半期の増収率予想が第2四半期と比べて加速する見通しのため、今晩の米国株高が期待され、後場の日経平均は上げ幅を拡大した。
アドバンテストは売られたが、ディスコはモルガン・スタンレーMUFG証券から、アドバンテストの代わりにAI受益者として選好すると紹介されたことや、大和証券からもAI関連の業績寄与は思ったより大きそうとコメントされたことで買われた。
カプコンは大幅増益で急騰し、日本ゼオンは通期業績予想の上方修正が好感された。
その他、東京電力や九州電力(9508)など電力ガス株が高い。燃料価格の低下と電気料金の値上げにより電力会社の業績回復確度が高まっている。
東邦ガスは第1四半期が好決算で大幅高となった。
なお、シャープはホンハイ精密が改善計画を要請したため、黒字回復への道筋への期待が寄せられた。
一方、日産は中国の売上減が警戒され、トプコンとサイバーエージェントは減益決算で大幅安となった。
業種別上昇率上位は電力ガス、保険、その他製品、鉄鋼、海運で、下落は輸送用機器、建設、ガラス土石。(W)