TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米中対立激化が警戒され日経平均は続落。東京エレクやオリンパス、ダイキン、資生堂が売られた。パワー半導体関連のタツモは上昇
速報・市況2023年9月8日

☆[概況/大引け] 米中対立激化が警戒され日経平均は続落。東京エレクやオリンパス、ダイキン、資生堂が売られた。パワー半導体関連のタツモは上昇

大引けの日経平均は384円安の3万2,606円、TOPIXは24ポイント安の2,359ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は278、下落銘柄数は1,508。出来高は16億3,807万株、売買代金は4兆572億円。
中国政府がiPhoneの使用禁止の対象を政府機関だけでなく、国有企業にも拡大する方針と報じられ、米中対立激化が警戒され、日経平均は続落となり下げ幅を拡大した。
9月は米国株にとって最悪の月ということも警戒要因となった。
9月は米国で企業が社債を発行することが多く、市場から資金を吸収してしまうことが影響している模様。
本日の東証では東京エレクトロンやオリンパス、ダイキン工業が売られ、インバウンド関連の資生堂も安い。
一方、アドバンテストは反発し、ビューティーガレージは好決算で大幅高となり、出光興産はみずほ証券による投資判断の引き上げが好感された。
パワー半導体関連のタツモ(6266)が物色された。一般的な半導体は電流が横方向に流れるのに対し、パワー半導体では縦型となる。ドリフト層は電流の通過に必要な層だが、この層を薄くすることにより通過距離を短縮し、その間の電力ロスを低減することが出来る。そのため、パワー半導体では薄化需要が高まっており、ウェハの薄化を行うグラインダのトップメーカーがディスコ。
ウェハ薄化工程では、ウェハを破損しないよう支持体に固定し研磨を行う。この時にウェハを支持体に貼り合わせ、薄化後にウェハを剥がし洗浄する装置(デボンドクリーナー=剥離洗浄装置)を手掛けているのがタツモとなっている。

業種別下落率上位は鉱業、非鉄、精密、電機、機械で、上昇は証券、電力ガス、石油。(W)

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