大引けの日経平均は110円高の3万2,695円、TOPIXは8ポイント高の2,345円。東証プライム市場の上昇銘柄数は783、下落銘柄数は821。出来高は14億2,575万株、売買代金は3兆5,448億円。
15日の米中首脳会談に合わせて、中国が米ボーイングの「737MAX」機の購入再開を検討していると報じられた。
米中首脳会談後の夕食会には米国の主要企業幹部が数百人規模で招かれ、習近平主席は米国企業に中国への投資を呼びかける予定のため、米中間の緊張緩和が期待され、日経平均は上昇した。
ただ、米10月消費者物価の発表を控えているため、日経平均の上値は抑制された。米国消費者物価は医療保険料の算出方法の変更により、上振れリスクが警戒された。
みずほが通期予想の上方修正と増配を発表したため、三菱UFJにも連想買いが入った。
防衛関連の三菱重工が買われ、資生堂が反発した。
トリドールは上方修正を好感。
大成建設(1801)は建築受注の価格協議に時間が掛かっているため、通期の受注高予想を下方修正したが、受注時採算改善により将来の業績回復が期待されたため、物色された。
一方、メルカリは流通総額が伸び悩んだことで売られ、三菱地所は来期は新築ビルの寄与もなく、ROA(総資産利益率)改善は容易ではないと説明したため、下落した。
業種別上昇率上位は鉱業、石油、非鉄、銀行、輸送用機器で、下落率上位はサービス、倉庫運輸、不動産、医薬品、証券。(W)