大引けの日経平均は153円高の3万2,010円、TOPIXは11ポイント高の2,277ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,410、下落銘柄数は354。出来高は10億651万株、売買代金は2兆5,093億円。
米国でS&Pがキーコープなど5行を格下げしたため、他の銀行株も売られ、NYダウは続落となった。
日経平均は寄り付きの3万1,717円(138円安)が本日の安値となり、その後は切り返した。
バイデン政権が新たな学費ローン減免措置を発表したことや、来週に中国訪問を予定するレモンド米商務長官が中国の駐米大使と会談し、「生産的な協議」を行ったと発表したことが好感された。
ダイキン工業は欧州ヒートポンプ事業の第1四半期の販売台数が前年同期比12%減と落ち込んだことで調整していたが、大和証券が足元の株価調整は投資好機と発表したため、買いが入った。
パナソニック(6752)は車載電池やヒートポンプなど環境関連が牽引し高い成長が続くと期待されている。
その他、ソシオネクストやキーエンスといった高収益企業も買われた。
JR東海は1株を5株にする株式分割が好感された。
関西電力は野村証券による目標株価引き上げで、マツダは米国で2027年に電気自動車を投入する計画で上昇した。
反面、レーザーテックは反落し、芝浦メカトロニクスは東芝などによる株式売出で大幅安となった。
東証グロース市場のグッドスピードが保険金水増し請求と報じられストップ安となり、中古車販売業界に対する不安からネクステージとIDOMも売られた。
業種別上昇率上位は鉄鋼、非鉄、紙パルプ、電力ガス、陸運で、下落は卸売、鉱業、石油。(W)