大引けの日経平均は259円高の3万8,211円、TOPIXは6ポイント高の2,671ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,033、下落銘柄数は548。出来高は13億4,022万株、売買代金は3兆6,468億円。
米国で7月30日~31日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、「データが引き続きほぼ予想通りの内容となれば、次回会合での利下げは適切になる公算が大きいとの考えを大多数が示した」「多くの参加者はインフレ目標に対するリスクは低下したと指摘した」と記述された。
次回9月17日~18日のFOMCでは利下げが確実視され、日経平均は一時456円高の3万8,408円となった。
だが、米国西部のジャクソンホールで開催される金融政策のシンポジウムで、パウエルFRB議長が23日に講演を行うので、利下げ幅が0.25%になるのか、0.5%か、11月も連続利下げが行われるのかなどを探ろとして、日経平均は上げ幅を縮めた。
20日に香港のオアシス・マネジメントによる保有が判明したメルカリが堅調。
IHI(7013)はJPモルガンが投資判断を引き上げたことに刺激を受けた。
国際共同開発に参画した航空機エンジン「PW1100G」の不具合問題で、前期は赤字だったが、今期は費用負担がないため大幅増益を予想。航空機エンジンの回復で、民間と防衛とも利益率が向上すると見込んでいる。「PW1100G」の損失に関しては投資計画の見直しと不動産の売却で対応するため、ファイナンスリスクも後退したと解説した。
その他、医薬品株が買われ、アステラス製薬は1月に付けた年初来高値を更新。
反面、銀行株は売られた。ディスコやトヨタも安い。
業種別上昇率上位は医薬品、倉庫運輸、化学、食品、小売で、下落率上位は銀行、証券、ゴム、輸送用機器、ノンバンク。(W)