大引けの日経平均は768円安の3万2,707円、TOPIXは35ポイント安の2,301ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は288、下落銘柄数は1,503。出来高は18億3,485万株、売買代金は4兆4,846億円。
格付け会社のフィッチが米国債の格付けを「AAA」から1段階下の「AA+」に引き下げたため、日経平均は急落した。
広範囲に売られたが、特に東京海上(8766)を始めとする保険株の下げが目立った。保有する米国債の価値低下は保険金支払い能力を示すソルベンシーマージン比率の低下要因と警戒された。
野村HDはアメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連の評価損を計上したことが想定外という見方から下落した。
アドバンテストなどの半導体関連も安い。
アウトソーシングは子会社のアウトソーシングテクノロジーで雇用調整助成金の支給申請手続きの一部が適切に行われていなかったため、外部調査委員会を設置すると発表し急落した。
売られる銘柄が支配的な中で、トヨタは四半期で利益1兆円超が好感された。
高収益への信頼感からキーエンスに押し目買いが入った。
JVCケンウッド(6632)は第1四半期が好調で、通期予想を据え置いたため今後の増額修正が期待され、ストップ高となった。米国を中心に無線システムの販売好調が継続した。
業種別下落率上位は証券、保険、電力ガス、精密、空運で、上昇は鉱業、輸送用機器、非鉄。(W)