TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米国政府機関閉鎖リスクが警戒され下落。強弱感の対立で売買代金は5.7兆円に膨らんだ
速報・市況2024年12月20日

☆[概況/大引け] 米国政府機関閉鎖リスクが警戒され下落。強弱感の対立で売買代金は5.7兆円に膨らんだ

大引けの日経平均は111円安の3万8,701円、TOPIXは11ポイント安の2,701ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は572、下落銘柄数は1,021。出来高は27億1,931万株、売買代金は5兆7,153億円。
19日に植田日銀総裁が利上げを判断するには、「来年の春闘のモメンタムなど今後の賃金の動向についても少し情報が必要と考えている」と説明したため、市場では1月23日~24日の金融政策決定会合でも利上げは見送られそうと受け止められた。
円が売られ、1ドル=158円に接近し、日経平均は一時3万9,000円を回復した。不動産株が上昇し銀行株は下落した。
だが、米国下院がつなぎ予算案を否決したため、政府機関閉鎖リスクが警戒され、日経平均は下落した。
強弱感の対立により売買代金は5.7兆円に膨らんだ。

KADOKAWAは11月にソニーが買収に向け協議をしていると報じられたが、買収ではなく10%の出資にとどまることが失望されストップ安となった。
一方、サイボウズは2025年12月期の営業利益予想を開示したが、第3四半期決算発表時の今期予想に対して倍増の水準となるため、ストップ高となった。
三井E&Sはベトナムで港湾クレーンを生産をすることで脱中国の需要を取り込むと期待された。
日本特殊陶業(5334)はBofA証券が目標株価を引き上げた。自動車用プラグは補修用が売上高の約75%を占めるため、自動車生産トレンド減速の影響を受け難い。補修用は北米や中国で堅調な需要を示している。
さらに半導体製造工程で使用される静電チャックは、静電チャック内の電子配線均一化や温度コントロール適正化を可能にし易い同社の積層工法の優位性が増していく可能性は高いと紹介した。

業種別下落率上位は銀行、その他製品、空運、海運、精密で、上昇率上位は不動産、石油、輸送用機器、建設、ガラス土石。(W)

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