TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米FOMCの来年の金利予測がタカ派。日銀マイナス金利解除への思惑が警戒され日経平均は下値模索
速報・市況2023年9月21日

☆[概況/大引け] 米FOMCの来年の金利予測がタカ派。日銀マイナス金利解除への思惑が警戒され日経平均は下値模索

大引けの日経平均は452円安の3万2,571円、TOPIXは22ポイント安の2,383ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は536、下落銘柄数は1,230。出来高は15億6,758万株、売買代金は3兆7,397億円。
米国のFOMC(連邦公開市場委員会)では、メンバーによる政策金利予測で来年の利下げ幅の合計が、前回6月時点では1%だったが、今回は0.5%に縮小したため、タカ派的と受け止められた。
日銀金融政策決定会合が本日から明日にかけて開催されているが、マイナス金利解除への思惑が警戒され、日経平均は下値模索となった。
米国で金利上昇を受けて、ハイテク株が売られたため、日本も値がさハイテク株が売られた。
来年度の薬価引き下げ報道で医薬品株も安い。
一方、東京電力(9501)が年初来高値を更新。SMBC日興証券では投資評価「3(=アンダーパフォーム)」継続で、目標株価を370円→510円に引き上げた。電力業界全体として、業績V字回復、復配、PBR1倍対応への期待などから好調な推移となっていると解説。
ただ、東京電力については2053年3月期に廃炉・賠償など福島への責任を果たし、復配50円という見方に変更はないため、復配は遠いと述べ、投資評価は「3」を継続している。
マイナス金利政策解除に視線が向かったため、銀行株が高く、楽天銀行(5838)が大幅高となった。東京商工リサーチが8月24日に発表した「ネット銀行メインバンク調査」では、「2023年のメイン取引社数」で楽天銀行が1位(1,607社)だった。
外食産業のDDグループは多業態戦略を評価したいちよし経済研究所がレーティングを新規「A」と発表したため急騰した。

業種別下落率上位は精密、鉱業、電機、医薬品、その他製品で、上昇率上位は電力ガス、銀行、ゴム、海運、鉄鋼。(W)

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