TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 続伸、半導体関連と銀行以外にもトヨタや重工、日立、物産といったコア銘柄が買われた
速報・市況2023年8月22日

☆[概況/大引け] 続伸、半導体関連と銀行以外にもトヨタや重工、日立、物産といったコア銘柄が買われた

大引けの日経平均は291円高の3万1,856円、TOPIXは24ポイント高の2,265ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,329、下落銘柄数は444。出来高は10億8,507万株、売買代金は2兆7,279億円。
米国でエヌビディアは人工知能(AI)向け半導体の需要が旺盛という見方から、23日の決算発表前にHSBCなどが目標株価を引き上げたため買われた。
これを受けて、日本ではエヌビディア製の画像処理半導体(GPU)向けのテスターで恩恵を受けるアドバンテストが買われ、他の半導体関連も好影響を受けた。
米国で長期金利が上昇したため、三菱UFJを始めとした銀行株も高い。
その他、トヨタや三菱重工、日立、三井物産といったコア銘柄が買われた。
I-PEXは決算説明会で、米系半導体メーカーが供給するAIサーバ向けDPU用コネクタでの採用を報告したため、急騰した。
ジェネリック医薬品の東和薬品とサワイグループ(4887)はシティグループが投資評価を「売り」→「買い」に引き上げたことで注目された。出荷価格を下げない努力を行っていることに加えて、行政がジェネリック業界の供給不足問題に取り組みつつあることを材料視している。
厚生労働省の有識者検討会では安定供給を行う企業の評価、製造設備への税制優遇、業界再編の推進などが報告されたため、しっかりした企業を評価し、しっかりしていない企業を排除する仕組みづくりが進みそうだとシティグループでは解説している。
一方、エーザイはアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の製造販売の承認が、厚生労働省の専門部会で了承されたが、米国では7月に正式承認されているため、日本での承認も織り込み済みという見方から売られた。

業種別上昇率上位は銀行、輸送用機器、証券、卸売、石油で、下落は海運、陸運、医薬品。(W)

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